サブ課題B 成果例008
東京大学 物性研究所
- 杉野 修、笠松 秀輔、山本 良幸、Lei YAN
【H29年度】白金代替電極触媒探索
本課題で構築している計算手法を適用することにより、白金代替電極触媒の物質探索につながる可能性を実証するのが本研究である。
この研究で対象としたのは、白金代替として期待されている酸化物ZrO2、TiO2であり、これらは界面構造や反応機構に関する理解がほとんど進んでいない物質である。これらの電極界面に対して、電気二重層効果を取り入れ、さらに酸素空孔のsamplingを組み合わせた手法を適用することにより燃料電池反応のシミュレーションを進展させることができた。この研究は、NEDOプロジェクトでの実験研究と連携して進めており、反応機構の理解の進展や物質設計指針の獲得に貢献している。