研究成果

これまでに創出した成果をご紹介します。

サブ課題C 成果例007

早稲田大学 先進理工学部
  • 中井 浩巳、吉川 武司
早稲田大学 理工学研究所
  • 西村 好史、周 建斌

長距離相互作用計算の効率化により大規模周期系の超並列電子状態計算を高速化するアルゴリズムのプログラム実装を行った。

凝縮相中の多数の原子・分子が化学反応に複雑に関与するCO2分離回収過程では、大規模周期系を用いた現実に近い系のモデル化が不可欠である。そこで、周期系の超並列電子状態計算で計算量の大きい原子間の静電相互作用を多重極展開法などを用いて効率良く計算するアルゴリズムの導入を行った。水50万分子のシミュレーション1ステップの計算が「京」16,000ノード(128,000 CPUコア)を用いて約1分で完了した。

水50万分子モデル(左)と「京」16000ノード使用時の計算時間のサイズ依存性(右)