研究成果

これまでに創出した成果をご紹介します。

サブ課題A 成果例028

理化学研究所 計算科学研究センター 量子系分子科学研究チーム
  • 中嶋 隆人、神谷 宗明

【H30年度】密度汎関数法に基づいた励起状態計算メモリ分割版プログラムの高度化

 密度汎関数法に基づいた励起状態計算に対しても、メモリ分割版プログラムの高度化に着手した。密度汎関数法における交換相関ポテンシャルの数値積分計算部のループの並列構造に変更を加え、さらに高コスト部に対しスレッド並列化を施すことで、「京」での計算処理を約30倍に高速化することができた(図)。

図. 時間依存密度汎関数法の数値積分計算部の並列化性能.赤: 新規,青: 従来

[1] M. Kamiya, T. Nakajima, “Relativistic time-dependent density-functional theory for molecular properties”, in Frontiers of Quantum Chemistry, edited by M. Wójcik, H. Nakatsuji, B. Kirtman, Y. Ozaki (Springer), 223–247 (2018).