研究成果

これまでに創出した成果をご紹介します。

サブ課題A 成果例016

理化学研究所 計算科学研究センター 量子系分子科学研究チーム
  • 中嶋 隆人、神谷 宗明、中塚 温、嶺澤 範行、米原 丈博、澤田 啓介、植村 渉、Rahul Maitra

【H29年度】時間依存密度汎関数法に基づく非断熱分子動力学法の開発

 高エネルギー変換効率をもつ太陽電池材料の開発を目指し、ドナー・アクセプター界面における反応機構を解明するため、Tullyによる非断熱分子動力学アルゴリズムを量子化学計算プログラムNTChemに実装した時間依存密度汎関数法と組み合わせた。
 非断熱遷移にともなう遷移確率の計算にはカップリング項の計算が律速となる。そこで効率の良いアルゴリズムを採用することで約1,000倍の高速化を達成した。その結果、通常の断熱的な分子動力学シミュレーションとほぼ同じ計算コストで計算が可能になった。

クマリン分子のS0/S1交差の反応トラジェクトリ