研究成果

これまでに創出した成果をご紹介します。

サブ課題A 成果例015

理化学研究所 計算科学研究センター 量子系分子科学研究チーム
  • 中嶋 隆人、神谷 宗明、中塚 温、嶺澤 範行、米原 丈博、澤田 啓介、植村 渉、Rahul Maitra

【H29年度】時間依存密度汎関数理論のメモリ分割版大規模超並列計算プログラムの開発

 大規模分子の励起電子状態計算を「京」やポスト「京」で実行することを目的として、DFTプログラムと同様に、メモリ分割化した時間依存密度汎関数理論 (TDDFT) 計算プログラムの第一版の開発を行った。
 本プログラムではKAIN法に基づく反復解法を用いており、そこで用いられる試行ベクトルのメモリ分割化を行った。63原子からなるDX1分子のTDDFT計算を行ったところ、並列化効率が「京」32ノードを基準として128ノードで79%、512ノードで35%と高い実行性能を持つことを確認した。

太陽電池シミュレータの時間依存密度汎関数法計算部の「京」コンピュータでの並列性能

K.Sawada, W.Dawson, and T.Nakajima “Development of large-scale ab initio quantum chemical code based on massively-parallel sparse-matrix library”, The 8th AICS international symposium, Kobe, Feb. 8, 2018.