サブ課題A 成果例012
神戸大学 大学院科学技術イノベーション研究科
- 天能 精一郎、大西 裕也、土持 崇嗣、上島 基之、Xu Enhua
【H29年度】PHFソルバーの検証(構造最適化)
MnキュベインでPHF法の構造最適化の検証を行った。
ここでMnキュベインで静的相関を記述するために必要とされるCAS空間は1.2×1017(Mn 3d, O 2p)と非常に大きいのでCASSCF計算は実質不可能である。一方、PHF法は「京」での大規模並列計算によって最適化構造を得ることができた。High spin状態とLow spin状態のエネルギー準位を定性的に記述できたが、構造に関してはMn-Mn距離が実験と比較して0.6Å程度大きい結果であった。今後、実験との差異の要因を特定する予定である。